認知症男性JR事故死、家族の監督責任は?

      2016/03/06

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高齢化社会が進む昨今、認知症にかかってしまった老人が線路内に入り込んで事故を起こしてしまう事件が多発しています。

実際に、認知症の患者さんを抱えている家族のお話を聞くと本当に介護は大変なようです。

どんなに目を見張っていても夜中などに家の外に勝手に出て行ってしまう、しかも力が強く無理に連れ戻そうとすると反抗されて怪我をしてしまうこともあるのだそうです。

認知症の家族を支えることは家族である以上最低限の義務ですが、認知症患者さんが一人いるだけでも家族にとっては非常に負担が重いのです。

一日中監視していろというのはやはり難しいといえるのではないでしょうか。

今回、最高裁は家族に監督義務はなかったとしてJR側の訴えを棄却しました。

家族側は決して認知症患者を放置していただけではなく、ヘルパーさんなどをつけたり、妻と長男が一緒にすんで介護をしたりと家庭において出来る限りのケアをしていたと私は思いました。避けられない事故であったのは明らかです。

今後、こうした事例が出る度にこの判決が判例になると思われますが、いつ自分がこうした不慮の事故に巻き込まれてしまうか考えるとやはり将来が不安になってしまいます。

最近では認知症患者向けの保険なども販売されているようですが、それはお金があれば入れるものであってすべての家庭が入れるわけではありません。

高齢化社会を迎えるにあたって考えなければいけないのは、認知症や重度の介護が必要な高齢者の方々の尊厳死についてです。

北欧などでは、遺書や親族の意見を考慮して尊厳死が行われています。

生きている人の命を奪うのは残酷であると日本人は考えがちですが、北欧などでは逆に活かしておくほうが残酷であると考えているようです。

このあたりの法整備についても考えていかなければいけないかもしれません。

女性 30代
大阪
認知症男性JR事故死、家族の監督責任は?

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